イベントレポート:のんが、映画「この世界の片隅に」のリバイバル上映 公開記念舞台挨拶に、片渕須直監督と登壇しました。

2025.08.02

100年先も伝えたい、珠⽟のアニメーション映画『この世界の⽚隅に』が、9年ぶりに、終戦80 年・すずさん100歳の節⽬にリバイバル上映されます。
本日、8⽉2⽇に東京のテアトル新宿で公開初⽇舞台挨拶が実施され、のん、そして⽚渕須直監督が登壇しました。

2016年公開時も同所で公開初⽇舞台挨拶を⾏ったのんは「本⽇はお越しいただき、ありがとうございました。リバイバル上映という事で『この世界の⽚隅に』が再び劇場で観られる機会に恵まれたことをとても嬉しく思います」と朗らかに挨拶。2度⽬の公開舞台挨拶を迎えた⼼境を問われると「凄く嬉しいですし、『この世界の⽚隅に』は凄く特別な作品で、私が役者をやっていく⼈⽣の中で⽋かせない作品になっています。こうしてずっとずっと沢⼭の⽅に⾒続けていただける作品であることが、⼼から嬉しいです」と思い⼊れを⼝にしました。

戦後80年は、すずさんにとっても100歳の年にあたります。

これに⽚渕監督は「すずさんは戦争が終わる年に20歳でした。そんな年齢だった⽅が100歳を迎えるという事は、戦争中に⼤⼈だった⼈の話を聞けるのもだいぶ少なくなっているという事。戦後80年ということで、あの⽇々が遠くへ去ってしまいそうだけれど、私としてはそういうことにならないよう、なんとか繋ぎ⽌めようと思って作った映画であり、戦時下の現実を描きたいと思って作った作品です。現代と地続きな感じを⾒つけて欲しいです」と語り、「そこで⽣きているすずさんの声をのんちゃんが演じてくれたことで、本当にそこにいる⼈、いつまでも皆が覚えていてくれる⼈としてすずさんが存在できている。それはとても意義のある事だと思います」と語りました。

そんな中、のんがすずさんとして質問に答える⼀幕も。9年の変化について問われると「そうですね、⼦供が⼤きくなって⾔うことを聞かなくなって⼤変です。⼦供は16歳になりました。9年も経つとものを⾔うようになりました」と照れながら返答。これに⽚渕監督が「あれ? すずさん、標準語になっていませんか︖」とツッコむと、すずさんに成り切ったのんは「テレビは⾒ているので標準語を覚えました…ほいじゃ〜ね〜!」と⼿をふり笑わせる一面もありました。

最後に、のんは「この作品を観た後は感想を伝え合って、観た後も作品に思いを馳せてもらえたら嬉しいです。⾊々な⽅と共有していた
だきたいので末永く宜しくお願いいたします」と期待。⽚渕監督も「すずさんはずっとあの⽇々から⽣きているのだと、今⽇のんちゃんがすずさんの声を出してくださったことで納得できた気がします。すずさんは今も⽣きていてどこかで元気にしているはずです。ちょっとジーンときてしまってこれ以上⾔う事はないです」と9年ぶりの“ただいま”に感極まった様子でした。

 

映画「この世界の片隅に」は、テアトル新宿・⼋丁座ほか全国にて8⽉15 ⽇(⾦)まで期間限定上映中です。
ぜひ、劇場まですずさんに会いに来てください。

■映画「この世界の片隅に」公式サイト
https://konosekai.jp/